着物の買取相場はいくらくらい?金額が決まる要素や高く売るコツを紹介

2024.05.13

着物買取 コラム
  着物の買取相場はいくらくらい?金額が決まる要素や高く売るコツを紹介
古い着物でも買取してもらえますか?
古い着物でも、状態が良いもの、有名作家や産地の着物などは価格が付く場合がございますのでまずはお気軽にお電話・メールよりお問い合わせください。
実家を整理していたら着物が出てきました。価値はつきますか?

着物の買取を検討している方は、買取相場がいくらくらいなのか気になるでしょう。

本記事では、金額が決まる要素や高値で買い取ってもらえる着物の種類、着物を高く売るためのコツをご紹介します。

着物を売る際の注意点や買取価格が下がってしまう着物なども解説しますので、ぜひ買取前にご一読ください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。


着物の買取金額はいくらが相場?

着物は、新品を買うと高いからなどの理由で、中古市場でも頻繁に取引されています。

そのまま着るだけでなくリメイク素材としても用いられたり、海外でも注目を浴びていたりと、昔ほど日常的に着られていないとはいえまだまだ人気がある日本の伝統文化です。

たんすのなかに眠ってしまっている着物があれば、ぜひ査定に出したいところです。

着物の買取金額相場は、種類や流行、状態、売り先などによって異なります。

たとえば、流行の柄かつ状態が良い着物などであれば、高値での買取が期待できます。

特に、着物の作家や産地によっては、より高く買取ってもらえる可能性もあるので、着物買取業者へ相談してみましょう。

  1. 色合いや柄の流行
  2. 作家
  3. 産地
  4. 種類
  5. 生地
  6. サイズ
  7. 季節
  8. 着用回数

それではそれぞれ詳しく解説します。

種類や流行…着物の買取金額を左右する要素

着物の買取金額は、どのような要素によって決まってくるのでしょうか。

査定の際におもにチェックされる項目は以下のとおりです。

色合いや柄の流行

色合いについては、より多くの人が着られる色のほうが高く買取ってもらえる可能性が高まります。

たとえば赤やピンクなどは若い女性向けで、なかなか年配の女性には合わせづらい色です。

これに対して、薄紫色や草色といった色の着物は年齢を問わず、さまざまな人に合わせられます。

柄については一定の流行があるため、その流行に沿った柄の着物であれば高く売れます。

たとえば振袖は数年ごとに流行が変わるため、あまり古い柄のものだと額が下がってしまうこともあるでしょう。

一方で留袖などは、伝統的な和文様が好まれる傾向があるため、振袖ほど流行に価格が左右されないようです。

作家

人気作家や人間国宝が手がけたような伝統工芸品の着物、老舗呉服屋が仕立てた着物は、高く買い取ってもらえる傾向にあります。

有名な着物作家には、以下のような人が挙げられます。

作家名 分類
久保田一竹 染色工芸家
木村雨山 加賀友禅染織家
喜多川平朗 染織工芸家
小宮康孝 染色作家
玉那覇有公 染色家
上野為二 染色家
与那嶺貞 染織家
中村勝馬 染色家
北村武資 染織家
古賀フミ 染織家
宗廣力山 染色家
山田貢 染織家
平良敏子 染織家
志村ふくみ 染織家
森口華弘 染織家
由水十久 加賀友禅作家
青木滋芳 染色工芸家
川島甚兵衛 染織家
伊達弥助 機業家

木村雨山上野為二など、人間国宝の作家の着物は高額買取されやすいでしょう。

ここに名前がない作家の着物でも価値が見込める可能性があるので、まずは買取査定を受けてみると明確になるでしょう。

以下の作家着物買取専用ページでは、作家着物買取を利用されたお客様の声やよくある質問、高価買取されやすい着物作家についてご紹介していますので是非ご覧ください。

老舗呉服屋で取り扱われている着物もその高い信頼度から高価買取されやすい種類ですので、特に有名なものを以下の表にまとめました。

屋号 創業
高島屋 1829年
三越 1673年
大丸 1726年
やまと 1917年
銀座越後屋 1755年
ゑり善 1584年
銀座志ま亀 1810年

表の中には皆さんご存知の有名百貨店も含まれているのではないでしょうか。

もちろん表以外の松坂屋や伊勢丹などの百貨店も有名なので、お持ちの場合は査定にて価値を聞いてみましょう。

産地

有名産地の着物は高い額で買い取ってもらえる傾向にあります。

特に経済産業大臣の指定を受けた伝統工芸品であれば、より価値が上がります。

有名産地の例は以下のとおりです。

名称 産地
江戸小紋 東京都
琉球紅型 沖縄県
大島紬 鹿児島県
塩沢紬 新潟県
結城紬 茨城県
読谷山花織 沖縄県
首里織 沖縄県
琉球絣 沖縄県
越後上布 新潟県
小千谷紬 新潟県
えぞ織 北海道
長井紬 山形県
牛首紬 石川県
伊那紬 長野県
天蚕紬 長野県
群上紬 岐阜県
大石紬 山梨県
丹波布 兵庫県
出雲絣 島根県
久留米絣 福岡県
綿さつま絣 宮崎県
八重山上布 沖縄県
宮古上布 沖縄県
芭蕉布 沖縄県
能登上布 石川県
黄八丈紬 東京都
久米島紬 沖縄県

大島紬伊那紬久米島紬などは伝統工芸品に認定されているので、価値がある着物として知られています。

産地についても証紙に明記されているのが一般的なので、査定に出す際には証紙を揃えておきましょう。

産地着物については、こちらでも紹介していますので参考にご覧ください。

種類

着物にはさまざまな種類がありますが、なかでも訪問着は高額査定になりやすい着物の種類です。

続いて、振袖、付下げ、留袖、小紋、紬(つむぎ)、色無地の順に高く買い取ってもらいやすいです。

種類ごとの相場や各着物の種類の詳細については、後ほどご紹介します。

生地

高額買取対象になるのは、100%絹でできた正絹の着物です。

正絹の着物の場合は、絹の重さを表す匁(もんめ)が大きいほど高額査定につながる傾向があります。

サイズ

着物は、誰でも着られるサイズに仕立て直せるような長めの丈のもののほうが高く買い取ってもらえます。

目安としては、身丈160センチ以上、桁丈65センチ以上程度です。

季節

流行だけでなく、季節も着物の値段と関わってきます。

たとえば夏着物は7、8月に着る着物であるため、シーズンが始まる春ごろに売るのがおすすめです。

そのほか、秋から春にかけて着る袷(あわせ)、6月や9月の衣替えの時期に着る単衣(ひとえ)などがあります。

同じ着物であれば、季節を見計らって、より高く買い取ってもらえるタイミングで査定に出すとよいでしょう。

着用回数

仕付け糸がついた状態の未着用の着物や、着用回数が少ない着物のほうが、着古した着物に比べて高く売れます。

目安としては、新品購入から10年以内であれば高額買取されるといわれています。

作家ものや産地ものの着物をお持ちの方は、高額買取が望めますので、一度買取業者にて価値を調べてみましょう。

以下の着物買取専用ページでは、バイセルの着物の買取実績や買取相場をご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

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高い買取相場が期待できる着物の種類

着物の中でも高い金額で買い取ってもらえる可能性が高いのは、汎用性の高い訪問着です。

そのほかの着物も併せて各着物の種類について特徴を解説します。

訪問着

訪問着はフォーマルな着物の種類で、未婚・既婚いずれの場合も着用できます。

「絵羽」と呼ばれる技法(仮縫いした状態で絵を描き、それを一度ほどいて染色する方法)で模様付けされているため、模様が縫い目で途切れない点が特徴です。

絵羽模様の着物は格が高いとされています。

以下の訪問着買取ページでは、訪問着の買取実績やお客様の声をご紹介しておりますので、参考にご覧ください。

振袖

振袖は未婚女性の第一礼装で、成人式や結婚式などで着られます。

長い袖が特徴で、柄は訪問着と同様、一枚の絵のように仕上がる絵羽模様です。

模様は可憐なものをモチーフにしてあることが多いです。

以下の振袖買取ページでは、振袖の買取実績やお客様の声をご紹介しておりますので、参考にご覧ください。

付け下げ

付け下げはカジュアルな着物ですが、華やかな柄の場合はフォーマルにも用いられます。

絵羽模様でないため、縫い目部分に模様が入らず、着たときに模様がすべて上を向くようになっている点が特徴です。

以下の付け下げ買取ページでは、付け下げの買取実績やお客様の声をご紹介しておりますので、参考にご覧ください。

留袖

留袖はフォーマルな着物で、大きく分けて黒留袖と色留袖の2種類があります。

黒留袖は、既婚女性の第一礼装で、背中と胸元、両後ろ袖前の5カ所に家紋が入ります。

結婚式などに家族・親族・仲人などが着るのが一般的です。

色留袖は未婚・既婚に関わらず着られる礼装で、家紋の数によって格が異なり、もっとも格の高い5つ紋のものは黒留袖と同格になります。

以下の​留袖買取ページでは、​留袖の買取実績やお客様の声をご紹介しておりますので、参考にご覧ください。

紬(つむぎ)

紬は、カジュアルなシーンで着られる着物です。

先に糸を染めてから着物に織り上げられるため、糸の色の組み合わせによって縞や格子といった柄が出てきます。

以下の紬買取ページでは、​紬の買取実績やお客様の声をご紹介しておりますので、参考にご覧ください。

小紋・江戸小紋

小紋はカジュアルな着物で、同じ模様が着物全体にあしらわれている点が特徴です。

お稽古事や街着でよく着られます。

また、江戸小紋はとても細かな柄の型染め(型紙で染める技法)で、遠目から見ると無地に見えるほどです。

小紋の柄のなかでも、「定め小紋」といわれる鮫、行儀、角通しの柄は格のあるものです。

以下の小紋買取ページでは、高く売れやすい小紋の特徴やお客様の声をご紹介しておりますので、参考にご覧ください。

色無地

色無地は、基本は街着などに使われるカジュアルな着物で、名前のとおり1色の無地に染められています。

紋をつければ結婚式などのフォーマルなシーンでも着られます。

以下の色無地買取コラムでは、色無地の細かい解説やおすすめの買取方法などを解説していますので、参考にご覧ください。

帯にもさまざまな種類があります。

おもな種類を順番にみていきましょう。

・袋帯…フォーマルな着物に合わせる帯です。長さが4メートル以上あり、「二重太鼓」という結び方や、華やかな飾り結びで結びます。金や銀の糸が使われている点が特徴です。

・洒落袋帯(しゃれふくろおび)…金や銀の糸を使わない袋帯のことです。カジュアルなパーティなどに使われます。

・名古屋帯…カジュアルな着物に合わせる代表的な帯です。長さが約3メートル60センチあり、一重太鼓や角出しなどで結びます。

・半幅帯…袋帯や名古屋帯の半分の幅になっている帯です。小紋や紬のほか、浴衣などにも合わせられます。

さまざまな結び方ができる点も魅力です。

以下の帯買取ページでは、帯の買取実績やお客様の声をご紹介しておりますので、参考にご覧ください。

買取り価格が下がってしまう着物は?

高く売れる種類の着物であっても、場合によっては買取金額が下がってしまうことがあります。

買取金額を下げてしまうおもな要因は以下のとおりです。

  1. 保存状態が悪い
  2. 着る人・シーンが限られてしまう
  3. ウールや化学繊維(ポリエステル)で作られている

それではそれぞれ詳しく解説します。

保存状態が悪い

着物買取において、シミ、色落ち、汚れ、虫食い、防虫剤のにおいうつり、カビなどは買取金額を下げてしまう原因になります。

また経年劣化による裏地の色あせ、箔の変色などがないかどうかも、査定時によくチェックされるポイントです。

着る人・シーンが限られてしまう

着る人やシーンが限られてしまう着物は需要が低く、買取金額も低くなりやすいです。

たとえば真っ黒の羽織は着るシーンが限られてしまうため、他の色・種類の着物に比べると買取金額が下がってしまいます。

また、サイズが小さすぎる着物も次に着る人に合わせて仕立て直すことができないため、買取金額が下がります。

さらに人の肌に触れる長襦袢(下着)も需要が少ないため、買取価格が下がってしまう傾向にあります。

ウールや化学繊維(ポリエステル)で作られている

ウールや化学繊維で作られているような着物は、大量生産されているものが多いです。

そのため、着物としての価値が低く、買取価格も低いあるいは付かないこともあるでしょう。

着物を売る際の注意点

有名な作家や産地の着物であっても、気をつけなければ金額が下がってしまうことがあります。

買取価格で損をしないために押さえておきたい注意点をご紹介しましょう。

保存状態

特に高く売れるとされている正絹の着物はデリケートな作りになっています。

傷やシミ、汚れがつかないよう、保存状態には十分注意しましょう。

長年しまいっぱなしになっていた古い着物は、陰干ししてたとう紙に包むなどして、できるだけ良い状態で査定してもらうべきです。

また、どんなに気をつけて保存していても、絹は経年劣化してしまう素材です。

今以上に劣化しないように、できるだけ早めに買取してもらうよう心がけたほうがよいでしょう。

証紙の有無

証紙とは、産地や作家、品質を証明するための書類です。

有名作家や産地の着物であっても、証紙がないとそれを証明できないため、買取金額が下がってしまいます。

新品を購入した方の中には、「証紙は不必要だろう」と思って捨ててしまうケースもあります。

しかし、証紙は着物の価値を証明する大切なものなので、査定に出すまで大事に保管しておきましょう。

要チェック!着物を高く売るためのコツ

同じ着物でも、売り方次第でより高く買い取ってもらえることがあります。

以下でそのコツを解説します。

査定を依頼する際の一工夫で買取金額が高くなるケースもあるので、ぜひ買取前にご確認ください。

和装小物などもまとめて査定に出す

>

帯や下駄、足袋、草履、扇子、帯締め、帯揚げ、かんざしといった和装小物がある場合は、着物と一緒に査定を依頼すると良いでしょう。

小物一つひとつには大きな値はつきませんが、着物単体で売るよりも価格を上乗せしてもらえることがあります。

着物に詳しいバイセルに査定を依頼する >

着物を高く売りたいとお考えの方は、着物の価値を正しく査定できる着物買取のバイセルに査定をご依頼ください。

一般的なリサイクルショップで着物を売ると、正確な査定が出来ず、価値の高い着物でも値段がつかないといわれることがあります。

古い着物や正絹でない着物でも、バイセルならばある程度の金額で買い取れるケースもございます。

「売れないかも」と諦めずに、まずは着物の買取実績が豊富なバイセルの無料査定をお受けください。

メールまたはお電話にて24時間365日受け付けております。

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古い着物を買い取ってもらえる理由

値段が付かなさそうな古い着物でも、意外な金額で買い取ってもらえるケースがありますが、なぜ古い着物でも買い取ってもらえるのでしょうか? 古い着物を買い取ってもらえるおもな理由を解説します。

買い取った着物を再販する

古い着物とはいえ、保存状態がよく、シミやシワのないものであれば、再販する目的で買い取ってもらえる可能性が高まります。

特に有名な作家の着物や有名産地の着物は、中古品であっても欲しいと考える買い手がいるのです。

着用回数が少なくほぼ新品の着物も、再販できる可能性が高いでしょう。

また、買い取った着物を再販前にメンテナンスをしてから販売する仕組みのところが多いです。

レンタル用の着物として使用する

近年、海外からの旅行客の増加により、着物の需要は高まっています。

外国人旅行客が日本の観光地で着物を着て街歩きをしたり、記念写真を撮ったりしている姿を目にしたこともあるのではないでしょうか。

保存状態や種類などがネックとなり再販には適さない着物でも、レンタル品として用いられることがあるので、古い着物でも充分に需要があるのです。

リメイクなどをして販売する

再販やレンタルで使用できない着物でも、リメイクを施して販売されることがあります。

着物の糸をほどくと1枚の布になり、それをドレスやワンピース、コートや帽子、バッグ、巾着などさまざまなアイテムにリメイクすることができます。

質が高く、需要の高い生地であれば、着物を裁断して生地として販売されることもあります。

着物の傷みが著しく、再販やレンタルでそのまま着ることが難しいものでも、生地に価値があると判断されれば買取も不可能ではありません。

おわりに

本記事では、金額が決まる要素や高値で買い取ってもらえる着物の種類、着物を高く売るためのコツなど、着物買取に役立つ情報についてまとめてご紹介しました。

着物の査定は、種類・保存状態・素材・サイズなど、さまざまな要素を精査されます。

ちょっと汚れがあったり古かったりしても、買い取ってもらえるかもしれません。

たんすの肥やしになってしまっている着物があれば、経年劣化してしまう前に、ぜひ査定に出してみてはいかがでしょうか。