タグホイヤーの腕時計の価値は？買取前に知っておきたいこと

タグホイヤーとは

タグホイヤーは、エドアルド・ホイヤーが1860年にスイスのサンティミエで創業した、歴史ある高級時計ブランドです。

古くからスポーツ向けの腕時計の開発に注力し、ストップウォッチやクロノグラフなどの技術の進歩に大きく貢献してきた企業でもあります。

特に有名なのが、1887年に開発したクラッチ式の振動ピニオンで、従来のクロノグラフに大きな影響を与えました。

振動ピニオンとは、クロノグラフを始動・停止させるための役割を持つパーツを指します。

ボタンを押してから、秒や分の積算計が駆動するまでの時間を2/1,000秒以下まで縮めることに成功しました。

その後も、より正確な計測ができる腕時計・ストップウォッチの開発を続け、1916年には1/100秒単位で計測ができる「マイクログラフ」という機械式ストップウォッチを発表しました。

マイクログラフはスポーツ界の歴史を変え、タグホイヤーはオリンピックの公式時計の開発・製造を担当するまでに至りました。

過去から積み上げてきた功績によって、今でも各種スポーツ界から厚い信頼を獲得し、2016年にはJリーグとのパートナー契約を締結したのは有名な話です。

タグホイヤー人気の火付け役であるアイルトン・セナ

高級感とスポーティの異なるイメージを両立させることに成功したタグホイヤーは、マニアを中心に人気があります。

タグホイヤーがここまで人気のある高級腕時計として名が知れ渡ったのは、1994年に他界してしまった、元F1ドライバーのアイルトン・セナの存在が大きいです。

彼は「音速の貴公子」として日本でも高い人気を誇り、特にF1人気全盛期といわれた1980年代後半から1990年代にかけて、大きなレースで何度も優勝を飾った名ドライバーでした。

現役当時のセナはタグホイヤーと契約を結んでいたこともあり、彼の人気と共にタグホイヤーにも注目が集まっていきました。

1994年にセナは事故で亡くなってしまいますが、その名を冠したモデルの発売され今でもオマージュモデルが発表され続けています。

彼の存在が、今のタグホイヤー人気を支えているのです。

古いモデルと現行モデルで見るデザインの変遷

高級腕時計として名高いタグホイヤーは、比較的手にしやすいモデルから展開されていることもあり、幅広い年代から愛されています。

もちろん価格だけではなく、スポーティで機能的なデザインも人気を集める理由です。

タグホイヤーの腕時計で特徴的なところは、1990年代を境目にして旧モデルと現行モデルが持つ見た目の雰囲気がガラッと変わるところです。

現行モデルは、流行のデザインを取り入れつつもタグホイヤーらしいスポーティな雰囲気を醸し出しているものが多く見られます。

片や旧モデルは、より個性を全面的に押し出したデザインが目立ちます。

例えば、1984年に販売された「3000」シリーズは、やや角ばったベゼルを採用したり、イエローゴールドの配色にしたりと、個性が光る1本です。

時代ごとのデザインの変遷を追ってみるのも、タグホイヤーの腕時計の楽しみ方のひとつといえるでしょう。

タグホイヤーの人気モデルと買取価格は？

タグホイヤーでは「モナコ」や「オータヴィア」など、いくつもの人気モデルが揃っていますが、中でも高い人気を誇るのが「カレラ」です。

カレラは1964年にモナコやオータヴィアと同時に発表されたモデルで、メキシコのモーターレース「カレラ・パン・アメリカーナ・メキシコ」が名前の由来になっています。

幅広い価格帯と豊富なラインナップで、高級時計の初心者はもちろん、古くからの愛用者まで人気の1本です。

ここでは、カレラの中でも人気の腕時計や買取相場をご紹介していきます。

カレラ キャリバー1887

タグホイヤーの創業150周年の節目にあたる2010年に発表された「カレラ キャリバー1887」は、自動手巻き式のクロノグラフです。

視認性に配慮し、タキメーターが文字盤の外周に配置されているのがタグホイヤーらしい、実用向けのデザイン設計になっています。

ちなみにタキメーターとは、自動車などのおおよその走行速度を測る際に用いる機能です。

カレラ キャリバーホイヤー01

今までのタグホイヤーの作品の中でも珍しい、スケルトンの文字盤を採用している「カレラ キャリバーホイヤー01」は、2015年に誕生した比較的新しい腕時計です。

文字盤のデザインに工夫を凝らした数多くの製品が発表され、アイルトン・セナモデルやレッドブルモデルなど、人物や企業とコラボしたものもあります。

ホイヤー01は2019年に惜しまれながらも生産を終了し、後継モデルとして発表された「ホイヤー02」がタグホイヤーの人気を牽引しています。

カレラ ホイヤー02T トゥールビヨン

「カレラ ホイヤー02T トゥールビヨン」は、ホイヤー02のデザイン性にトゥールビヨンと呼ばれる自社製ムーブメントを搭載したシリーズです。

トゥールビヨンは腕時計の中でも高度で複雑な機構を持っていることで有名で、「世界三大複雑機構」のひとつに数えられています。

ちなみに、ほかの世界三大複雑機構は「パーペチュアルカレンダー」といわれるカレンダー調整が長期間不要な機構と、「ミニッツリピーター」と呼ばれるゴング音で時刻を知らせる機構です。

トゥールビヨンの製造には、高度な技術力が要求されるため、限られた時計メーカーしか製造ができず、また販売価格が数千万円になるのもザラです。

買取では腕時計の買取業者の利用がおすすめ

タグホイヤーは知る人ぞ知る、高級腕時計ブランドです。

売りに出す方法が違うだけでも、最終的に手にできる額も変わってきますので、買取方法は慎重に選びましょう。

代表的な方法としては、「リサイクルショップ」「フリマアプリ」などが挙げられますが、「腕時計の買取に実績のあるバイセル」を利用することをおすすめします。

その理由は以下の2つです。

・タグホイヤーなどの腕時計に関して詳しい

・都合に合わせた買取サービスを利用できる

それでは、それぞれ詳しくみていきましょう。

理由1　タグホイヤーなどの腕時計に関して詳しい

高級腕時計ブランドとして名の知れるタグホイヤーですが、モデルごとの価値を正確に見極め、市場価値に見合った額を提示してもらうには熟練した査定技術が必要です。

腕時計を専門的に扱っているバイセルなら、様々な腕時計に関する豊富な知識を持っていることはもちろん、市場の動向にも常にアンテナを張っています。

そのため、タグホイヤーを適切な価格で安全に売りに出すなら、腕時計の買取に実績のあるバイセルにお任せください。

また得意としているブランドやジャンルが、買取業者によって異なっていますので、実際に買取業者を選ぶ際は「買取実績」の内容にも目を通しておくことをおすすめします。

タグホイヤーに限らず、買取実績をホームページに掲載している業者も、多くの利用者から信頼を得ている証拠ですので、業者を選ぶ際の指針になります。

理由2　都合に合わせた買取サービスを利用できる

すっかり当たり前になった「フリマアプリ」「ネットオークション」などのインターネットサービスを利用して、タグホイヤーを売却しようと考えている人も少なくないでしょう。

しかし、個人間で物の売買をするインターネットサービスは、商品の写真撮影・販売価格設定・購入を検討する人とのやり取りなど、やることが数多くあり、サービスを使い慣れていない人にはおすすめできません。

バイセルは、店舗へ持ち込む買取方法以外に、「宅配」や「出張」などの都合に合わせた買取サービスを利用できるのもメリットです。

宅配買取サービスとは、ダンボールに買い取ってもらいたい商品などを詰めて送ることで買取業者が査定・買取をしてくれるサービスです。

自分にとって都合の良い時間に腕時計の発送準備をすればいいので、日中帯に時間が取れない忙しい人におすすめです。

また出張買取サービスは、自宅に査定士が来てくれて、その場で腕時計の査定から買取まで行なうサービスです。

査定の様子を見ながら気になることを質問できるので、大切なタグホイヤーを買取に出すうえで不安を抱えている人におすすめの買取方法です。

タグホイヤーを高く買取してもらうコツ

買取方法以外にも、ちょっとしたコツを押さえて実践することで、より高い額で買い取ってもらえる可能性はアップします。

ここからは、タグホイヤーの買取額を上げるための以下3つのコツをご紹介します。

・複数の買取業者に依頼する

・付属品を全てつける

・査定に出す前に簡単な手入れをする

すぐに試せるコツもありますので、内容を押さえて実践してみてください。

複数の買取業者に依頼する

同じ腕時計の買取でも、査定に出す買取業者によって買取額は変わる場合があります。

そのため、少しでも高い額で売り出したい場合は複数の買取業者に依頼をして、最も高い額を提示してくれて業者に買い取ってもらいましょう。

業者によって買取額に違いが生じる理由は、査定時の評価項目に違いがあったり、抱える在庫数や再販ルートが異なっていたりするためです。

買取業者が抱える個別の事情があり、ホームページ等で調べるには限界があるため、実際に査定してもらうのが無難です。

買取に出したタグホイヤーの実際の買取金額を比較し、最も高い買取金額を提示してくれた業者と取引すれば、少しでも高く売れることが期待できます。

買取価格の比較検討なら、時計買取でおなじみのバイセルにお任せ下さい。

豊富な買取実績がございますので、高価買取に自信があります！

付属品を全てつける

腕時計の買取では、購入時に一緒に付いてきた付属品が揃っているほど価値が高まる傾向にあり、新品に近い状態である「完品」かどうかで査定額も変わってきます。

買取に出す前には、付属品がすべて揃っているかチェックしましょう。

説明書・国際保証書・メーカー純正ボックスなどが、どのモデルでも共通している付属品です。

また購入時にバンド調整をした場合は、コマと呼ばれる小さな部品が付いてくることもあります。

忘れずに一緒に査定士にみてもらいましょう。

査定に出す前に簡単な手入れをする

普段からタグホイヤーを着用していた場合は、査定に出す前にケースやバンドに付着した汚れを取り除くなど、簡単な手入れを施しておきましょう。

表面の皮脂汚れなどは、乾いたクロスなどで優しく拭い、細かな隙間は綿棒などを使って溜まった汚れを取り除きましょう。

腕時計を分解して細かな部分まで綺麗に洗浄してくれるオーバーホールなどの方法もありますが、買取を検討している場合はあまりおすすめできません。

高級腕時計であるタグホイヤーは、1度のオーバーホール代で数万円はします。

せっかくお金を支払って綺麗にしても、それに見合った買取額アップの可能性は低いため、自分自身でできる範囲の手入れまでに留めておきましょう。